HSコードとは?調べ方と、分からない場合の対応をわかりやすく解説
HSコードは輸出入する商品を分類する国際共通の番号です。上6桁は世界共通、日本では9桁で運用します。税関の輸出統計品目表での調べ方と、分からないときの事前教示制度・相談先まで実務目線で解説します。

HSコード(Harmonized System code)とは、輸出入する商品を分類するために世界共通で使われている番号です。上6桁は世界共通のルールで決まっており、7桁目以降は国ごとに細分され、日本では輸出入とも9桁で運用されています。関税率の判定や輸出入の統計、通関手続きに使われます。
この記事の要点
- HSコードは商品を分類する国際共通の番号で、関税率や規制の判断に使われる
- 上6桁は世界共通、日本では9桁(7桁目以降は国内細分)
- 日本からの輸出は税関の「輸出統計品目表」、日本への輸入は「実行関税率表」で調べる
- 誤った分類は追徴課税や通関の遅延につながることがある
- 分からないときは税関の「事前教示制度」や通関の実務者に確認するのが確実
HSコードとは?何に使うのか
HSコードは、世界税関機構(WCO)が定める「HS条約」に基づく商品分類番号で、日本語では「輸出入統計品目番号」「関税番号」「税番」などとも呼ばれます。
主に次の場面で使われます。
- 関税率の判定:品目ごとに税率が決まっているため、HSコードで税率が特定される
- 輸出入の申告・通関:インボイスや輸出入申告書に記載する
- 貿易統計:国ごとの輸出入データの集計に使われる
- 輸入規制の確認:品目によっては輸入国側で許可・検査・規制の対象になる
海外発送でインボイス(送り状)を作成する際にも、このHSコードの記載を求められることが一般的です。
HSコードは何桁ですか?(桁数の仕組み)
HSコードは、頭から順に「類(2桁)→項(4桁)→号(6桁)」と細かくなっていきます。この上6桁までが世界共通です。
7桁目以降は各国が独自に細分するため、桁数が国によって異なります。
| 区分 | 桁数 | 共通性 |
|---|---|---|
| 類・項・号(HS) | 6桁 | 世界共通 |
| 日本の輸出入番号 | 9桁 | 日本の国内細分を含む |
| 相手国の番号(例:米国など) | 10桁など | 国ごとに異なる |
つまり、輸出側(日本)と輸入側(相手国)で番号を別々に確認する必要がある、という点がポイントです。上6桁が合っていれば、相手国側の細分はその国の関税率表でたどれます。
HSコードはどこで、どうやって調べますか?
日本での調べ方は、輸出か輸入かで参照する表が変わります。
- 日本から輸出する場合 → 税関の「輸出統計品目表」
- 日本へ輸入する場合 → 税関の「実行関税率表」
どちらも税関のウェブサイトで公開されています。調べる手順の基本は次のとおりです。
- 商品が「何でできているか(材質)」「何に使うか(用途)」を整理する
- 該当しそうな「類(2桁)」の見当をつける(例:衣類、機械、食品 など)
- 類の中の「項・号」を読み進め、商品の説明に最も合う番号を特定する
- 迷ったら、備考(注)や分類ルールを確認する
商品名だけで検索すると複数の候補が出ることが多いため、材質・用途・加工度まで踏まえて絞り込むのがコツです。
HSコードを間違えるとどうなりますか?
HSコードは「だいたい合っていればよい」ものではありません。誤った分類には次のようなリスクがあります。
- 追徴課税:本来より低い税率で申告してしまうと、後から差額や加算税を求められることがある
- 通関の保留・遅延:内容と番号が一致しないと、税関で確認が入り時間がかかる
- 規制の見落とし:品目によっては輸入国で許可・検査・数量制限などの対象になり、番号を誤ると必要な手続きを見落とす
特に、材質や用途で分類が分かれる商品(加工食品、木製品、機械部品など)は、近い番号が複数あり判断が難しくなりがちです。
分からない場合の対応
自分で調べても確信が持てないときは、次の方法があります。
- 税関の事前教示制度を使う:品目分類について税関に照会し、正式な回答を得られる制度です。回答は原則3年間有効で、通関時の判断材料になります。商品の材質・成分・用途・製造工程が分かる資料を添えると回答が得られやすくなります。
- 通関業者・フォワーダーに相談する:実際の通関実務を行う事業者は、分類の相談に対応できることが多いです。
- 発送代行サービスに相談する:Hassooのような国際発送支援サービスでは、発送手配とあわせてインボイス作成やHSコードの確認についてもご案内しています。
いずれの場合も、「商品の写真」「材質・成分」「用途」「加工の有無」が分かる情報を用意しておくと、やり取りがスムーズです。
自分で対応できるケースと相談したほうがよいケース
自分で対応できるケース
- 過去に同じ商品を輸出入した実績があり、番号が確定している
- 材質・用途が単純で、税関の品目表で明確に該当番号を特定できる
- 一般的な既製品で、メーカーや取引先からHSコードの案内がある
相談したほうがよいケース
- 材質や用途によって複数の番号にまたがりそうな商品
- 加工食品・木製品・化粧品・機械部品など、規制や分類判断が絡む品目
- 高額な貨物で、税率や課税額の差が大きくなりそうな場合
- 初めて輸出する国で、相手国側の規制や必要書類が分からない場合
判断に迷う場合は、誤申告のリスクを避けるためにも、事前に税関の事前教示制度や実務者へ確認することをおすすめします。Hassooでは、FedExを利用した海外発送の手配とあわせて、インボイス作成やHSコードの確認についてもサポートしています。
参考情報
よくある質問
A.上6桁は世界共通です。7桁目以降は国ごとに細分され、日本では輸出入とも9桁で運用されています。相手国では10桁など桁数が異なる場合があるため、輸入国側の番号は相手国の関税率表で確認します。
A.日本からの輸出申告に使う番号は税関の「輸出統計品目表」、日本への輸入に使う番号は「実行関税率表」で調べられます。いずれも税関のウェブサイトで公開されています。商品名や材質から該当する類・項をたどって特定します。
A.本来より低い税率が適用されて追徴課税になったり、通関で保留・遅延が発生したりする可能性があります。輸入国の規制対象品目を見落とす原因にもなるため、確信が持てない場合は事前に確認することをおすすめします。
A.税関の「事前教示制度」を使うと、品目分類について税関から正式な回答(原則3年有効)を得られます。あわせて、通関業者・フォワーダー・発送代行など実務者に相談するのも有効です。商品の材質・用途・加工度が分かる資料を用意するとスムーズです。
A.上6桁までは各国共通なので基本的に一致します。ただし7桁目以降の細分や、分類の解釈は国によって異なることがあります。輸出側(日本)と輸入側(相手国)で、それぞれの番号を確認するのが安全です。
A.国際的な分類ルールは世界税関機構(WCO)のHS条約で定められています。個々の貨物にどの番号を当てはめるかは輸出入者の責任で判断し、迷う場合は税関の事前教示制度で確認できます。