Hassoo
法人向け海外配送

FedExでパレット(フレイト)は海外発送できる?条件と昇降機付きトラックの手配方法

FedExの国際発送は、パレット(フレイト貨物)でも対応可能です。荷受人側での「昇降機付きトラック(リフトゲート車)」手配に加え、集荷側ではフォークリフトと運転手の自社手配が必要になります。手配の流れ、木製パレットの熱処理要件、上積み制限貨物の手数料まで実務目線で解説します。

公開: 最終更新: 読了目安 約6執筆: 深見裕介(Kohaku代表 / 国際発送支援サービスHassoo運営)
対象: アメリカでの事例(対応可否は仕向国により異なります)情報確認日: 2026年8月14日
パレット輸送を解説するイメージ。ストレッチフィルムで固定された段ボールを積んだ木製パレットと、ハンドリフト、倉庫のFedExトラック

FedExの国際発送は、段ボール1個口だけでなく、パレット(フレイト貨物)でも対応できる場合があります。ポイントは、荷受人側が現地のFedExに「昇降機付きトラック(リフトゲート車/Liftgate Truck)」での配達・荷下ろしを手配していただくこと。ただし、これはアメリカ向けの事例で、国によっては対応できない場合があります。発送前にFedExへの確認をおすすめします。

この記事の要点

  • FedExの国際発送はパレット(フレイト貨物)でも送れる場合がある(本記事はアメリカ向けの事例)
  • 条件は、荷受人が現地FedExに「昇降機付きトラック」での配達・荷下ろしを手配すること
  • 流れは「出荷 → 追跡番号を案内 → 荷受人が現地FedExへ連絡してリフトゲート車を依頼」
  • 集荷側では、積み込み用のフォークリフトとその運転手の両方を発送元で手配する必要がある(FedExのドライバーは運転できない)
  • 国によっては対応できない場合があるため、発送前にFedExへの確認が必要
  • 木製パレットは熱処理(ISPM No.15)が必要/上積みできない貨物には別途手数料がかかる場合がある

パレットでも海外に送れます

「量が多いので段ボールではなくパレットで送りたい」というご相談は少なくありません。FedExの国際サービスでは、パレットに積んで梱包・固定したフレイト貨物としての発送に対応しています。

ただし、パレットは重量物です。受け取り時に荷下ろしの手段(フォークリフトや荷下ろし用のドック)がない場所では、昇降機付きトラックでの配達が必要になります。ここだけ押さえておけば、パレット輸送は現実的な選択肢になります。

なぜ「昇降機付きトラック」が必要なのか

昇降機付きトラック(リフトゲート車)とは、荷台の後部に昇降機(リフトゲート)が付いたトラックです。重いパレットを荷台から地面までゆっくり下ろせるため、フォークリフトのない住宅・店舗・小規模倉庫などへパレットを届けるときに使われます。

これがないと、重いパレットを人力で下ろすことになり、荷下ろしができない・破損するといったトラブルにつながります。そのため、パレット配送では受け取り側での手配が重要になります。

手配の流れ

実際の進め方はシンプルです。

  1. 出荷:Hassoo側でパレット貨物を集荷・発送します(集荷時の積み込み体制については後述します)。
  2. 追跡番号のご案内:出荷後に追跡番号(Tracking Number)をお伝えします。
  3. 荷受人が現地FedExへ連絡:荷受人が、その追跡番号を現地のFedExに伝え、「昇降機付きトラック(Liftgate Truck)」での配達・荷下ろしを依頼します。

この流れはアメリカ向けの事例です。基本的な考え方は他の国でも共通しますが、国によっては昇降機付きトラックの手配やパレット配送そのものに対応できない場合があります。仕向地が決まったら、発送前にFedExへ「その国でパレット(フレイト)配達と昇降機付きトラックが利用できるか」を確認しておくと安心です。

集荷側のフォークリフトと運転手は、発送元での手配が必要

配達側(荷受人側)と同じくらい見落とされやすいのが、集荷側=発送元での積み込み体制です。

パレット貨物をトラックに積み込むには、通常フォークリフトが必要になります。このフォークリフトは、発送元で用意していただく必要があります。集荷に来るFedExが持ち込んでくれるものではありません。

さらに注意したいのが、機材だけでは足りないという点です。

  • フォークリフトそのものを自社で手配する
  • フォークリフトを運転する人も自社で手配する

というように、「機材」と「人」の両方を揃えておく必要があります。

倉庫にフォークリフトが常設されていても、それを動かせる人がその場にいなければ積み込みは進みません。「現場に機械はあるから大丈夫」と考えていると、集荷当日に積み込めず出荷が持ち越しになることがあります。

FedExのドライバーはフォークリフトを運転できません

「集荷に来たドライバーに動かしてもらえばいい」と思われがちですが、これはできません。FedExのドライバーがフォークリフトを運転することは、FedEx社内の規定で禁止されています。

これは個々のドライバーの判断ではなく社内ルールのため、集荷当日にその場で依頼しても対応してもらえません。積み込みは発送元側で完結できるよう、あらかじめ準備を進めてください。

集荷前に確認しておきたいこと

パレット出荷を予定している場合は、集荷日までに次の3点を押さえておくとスムーズです。

  1. 積み込み用のフォークリフトがあるか(なければレンタル等の手配が必要)
  2. 当日、フォークリフトを操作できる人が現場にいるか
  3. 集荷時刻に、その機材と人を確保できるか

自社でフォークリフトを用意できない場合は、日本側の集荷でも昇降機付きトラックを使う方法があります。その場合は前日までにお知らせいただければ手配します。集荷場所の状況(フォークリフトの有無、荷下ろし用ドックの有無、人員体制)を事前に共有いただければ、最適な進め方をご提案します。

木製パレットは「熱処理(ISPM No.15)」が必要

国際輸送では、木製パレットや木枠を使う場合、害虫の拡散を防ぐための熱処理(または燻蒸)を行い、国際基準「ISPM No.15」を満たす必要があります。処理済みの木材には所定のマーク(刻印)が付いています。

未処理の木材を使うと、輸入国の検疫・通関で止まる原因になります。パレット輸送では、処理済みの木製パレットを使うか、木材以外のパレットを検討してください。

なお、プラスチックパレット(プラパレ)や紙製・金属製などの非木材パレットは、ISPM No.15の対象外で、熱処理や刻印マークは不要です。木材由来の検疫リスクを避けたい場合は、プラパレを選ぶのも有効です。ただし、昇降機付きトラックの手配や、国ごとの対応可否については、パレットの材質にかかわらず共通で確認が必要です。

上積み制限貨物の取扱手数料に注意

パレット貨物の中には、形状や中身の関係で「上積み(他の貨物を上に重ねること)ができない」ものがあります。例えば、天面が水平でない、上に載せると破損する、支えるには幅が狭すぎる、といった貨物です。

こうした貨物には、通常の送料に加えて「上積み制限貨物取扱手数料」がかかる場合があります。金額は改定されますが、2026年時点では取扱ユニットあたり数万円程度が目安です。パレット輸送の総額を把握するためにも、発送前の見積もりで確認しておくと安心です。

なお、料金のベースは請求重量で決まります。パレットはかさばりやすいため、容積重量の考え方もあわせてご確認ください。

パレット輸送が向くケースと、相談したほうがよいケース

パレット輸送が向くケース

  • 段ボール多数になるような、まとまった量・重量の貨物
  • 発送元にフォークリフトと、それを操作できる人員がいる
  • 荷受人側で昇降機付きトラックの手配、またはフォークリフト等での荷下ろしが可能
  • 処理済み木製パレット、または木材以外のパレットを用意できる

相談したほうがよいケース

  • 発送元にフォークリフトがない、または操作できる人員を確保できない
  • 受け取り場所に荷下ろし設備がなく、手配方法が分からない
  • 上積みできない形状で、追加手数料や梱包方法が不安
  • 仕向地ごとの必要書類・通関の見通しを事前に確認したい

パレット輸送は、手配のポイントさえ押さえれば実現できるケースが多くあります。ただし対応可否は仕向国によって異なるため、まずは仕向地での可否を確認するのが第一歩です。Hassooでは、FedExを利用したパレット(フレイト)の国際発送について、対応可否の確認から、集荷・輸出書類の作成、昇降機付きトラック手配の進め方までご案内します。パレットのサイズ・重量・内容・仕向地をお送りいただければ、費用の目安と手順をご提案します。


※本記事の内容は、配送会社への確認をもとに2026年8月時点でまとめた一般的な案内です。パレット輸送の可否・手配方法・手数料・必要書類は、仕向地や貨物の内容によって異なり、制度や料金が変更される場合もあります。実際の発送前に、利用する配送会社の最新情報を必ずご確認ください。

参考情報

よくある質問

A.アメリカ向けなど、対応できる場合があります。段ボール1個口だけでなく、パレットに積んだフレイト貨物としても国際発送できます。ただし、国によっては対応できない場合があり、また重量物のため配達・荷下ろしの方法(昇降機付きトラックの手配など)を整えておく必要があります。発送前にFedExで対応可否を確認してください。

A.いいえ、国によって異なります。本記事はアメリカ向けの事例で、仕向国によってはパレット(フレイト)配達や昇降機付きトラックの手配に対応できない場合があります。仕向地が決まったら、発送前にFedExへ対応可否を確認することをおすすめします。

A.出荷後にお伝えする追跡番号(Tracking Number)を現地のFedExに伝え、「昇降機付きトラック(リフトゲート車/Liftgate Truck)」での配達・荷下ろしを依頼していただきます。荷下ろし設備のない場所では、この手配があるとスムーズです。対応の可否や手順は国によって異なる場合があります。

A.いいえ。パレットをトラックに積み込むためのフォークリフトは、発送元(お客様側)で手配していただく必要があります。あわせて、フォークリフトを操作する運転手も発送元でご手配ください。FedExのドライバーがフォークリフトを運転することは、FedEx社内の規定で禁止されているため、集荷当日にその場で依頼しても対応できません。自社で用意できない場合は、日本側の集荷でも昇降機付きトラックを使う方法がありますので、前日までにご相談ください。

A.機材だけでは積み込みができないため、そのままでは集荷が難しくなります。フォークリフトの「機材」と「操作する人」の両方を、集荷時刻に合わせて確保しておく必要があります。FedExのドライバーは社内規定によりフォークリフトを運転できません。人員を確保できない場合は、昇降機付きトラックでの集荷など別の方法をご提案しますので、事前にお知らせください。

A.荷台後部に昇降機(リフトゲート)が付いたトラックで、重いパレットを地面まで下ろせます。フォークリフトや荷下ろし用のドックがない場所へパレットを届ける場合に必要になります。

A.木製パレットや木枠は、害虫対策の熱処理(または燻蒸)を施しISPM No.15の基準を満たす必要があります。未処理の木材は通関で止まる原因になります。一方、プラスチックパレット(プラパレ)や紙製・金属製など木材以外のパレットは、ISPM No.15の対象外で熱処理は不要です。木材由来の検疫リスクを避けたい場合はプラパレも有効な選択肢です。

A.上積み(他の貨物を上に重ねること)ができない貨物には、別途「上積み制限貨物取扱手数料」がかかる場合があります。金額は改定されますが、2026年時点では取扱ユニットあたり数万円程度が目安です。発送前に見積もりでご確認ください。

A.パレットのサイズ(縦・横・高さ)、総重量、内容物、仕向地をお知らせいただければ、費用の目安と、昇降機付きトラック手配を含めた進め方をご案内します。

シェア:XFacebookLINE